スクールカウンセラーについて

カウンセラーと話す生徒

学校に勤務して児童のメンタル面でのケアをする

学生というのは年齢的にとても精神が不安定な時期にいます。
そのため、不登校やいじめ、自傷、うつ病などの問題を抱えることが多いですし、そこまでいかなくてもいろいろな問題で悩んでしまうということはよくあります。
そのため、今では学校にスクールカウンセラーを置き、子どもたちの悩みについての相談をすることが多くなっています。

常勤としてフルタイムで働くケースもありますが、週に10時間程度のパートのような働き方をする人も多くいます。
そして、複数の学校に行きそれぞれの場所でカウンセリングをするということもあります。
児童との直接のカウンセリングがメインとなりますが、教員と話し合い心理面で生徒のためにできることについてのアドバイスなどを与えることもあります。

臨床心理士の資格を持っていることが多い

スクールカウンセラーとして働くためには、特に資格が必要と定められているわけではないのですが、実際にスクールカウンセラーとして働く人の多くは臨床心理士の資格を持っています。
この資格は国家資格ではないのですが、指定された大学院を修了していることなど、かなり受験資格が厳しいという特徴があります。
そのため、臨床心理士の資格を取ってスクールカウンセラーになりたいと思うのであれば、まずその受験資格を満たせる大学、大学院に入る必要があります。

スクールカウンセラーは臨床心理士の資格がなくてもできますが、大学院を修了して1年以上、もしくは大学か短大を卒業して5年以上心理臨床業務か児童心理に関する仕事をしているという実務経験が必要となります。
そのため、準備期間にある程度長い期間がかかりますので、じっくりと長期的な計画を立てて、スクールカウンセラーになるという目標を達成する必要があります。
その後、公立であれ私立であれ、それぞれの学校や自治体が行っている採用試験を受け面接を通ってから、採用が決まり実際の仕事に就くことができます。

比較的割の良い収入

スクールカウンセラーは、非常勤のような形で週に10時間程度一つの学校で勤務することが多くなっています。
時給にすると5,000円程度の給料となり、これだけでも月収20万円程度もらえます。
一般的なサラリーマンと比べても、かなり割の良い仕事だと言えるでしょう。

教育相談員という形で勤務すると、週4日程度の仕事となり月収換算で20万円ちょっとくらいが平均的です。
時給換算ではそれほど高くはありませんが、昇給やボーナスがあること、退職金が出ることなどから、全体としては悪くない待遇だと言えるでしょう。
また、公務員という形での採用となりますので、雇用が安定しているなどのメリットもあります。